クレジットカードが普及するまでの歴史は?世界と日本との違いや今後の展望などを解説

リリース日:2023/05/26 更新日:2023/05/26

クレジットカードが普及するまでの歴史を世界と日本に分けてまとめました。ここでは、クレジットカードのシステムの原型や、クレジットカードが普及していく背景、今後の展望などを解説しています。クレジットカードを作成するうえで参考にしてください。

  1. クレジットカードのシステムの原型
  2. 世界初のクレジットカードの誕生
  3. クレジットカード普及の歴史
  4. クレジットカードの現在
  5. クレジットカードの今後
  6. 楽天カードは新しい支払い手段を取り入れている
  7. クレジットカードの歴史は1950年のアメリカでの発行が始まり

クレジットカードのシステムの原型

クレジットカードは、ショッピングやサービスの支払いを「後払い」できるシステムです。クレジットカードを提示して後払いが可能になるのは、カード保有者に支払い能力があると信用されているからです。

 

クレジットカードのような後払いのシステムは200年以上前に登場しており、代表的なのが節季払い(せっきばらい)と月賦販売(げっぷはんばい)の2つです。

節季払い(せっきばらい)

節季払いは後払いの原型となる支払い方法です。1804年〜1830年頃に伊予(現在の愛媛県)で生まれた支払い方法です。

 

当時の伊予の国桜井では、船を使って陶器や漆器を販売していました。器や漆器は高価な品物だったので、一般的な家庭では代金を1回で支払うことは難しいことでした。そこで、陶器や漆器を先に受け取り、代金を盆と年末の2回に分けて支払う節季払い(せっきばらい)が誕生しました。

月賦販売(げっぷはんばい)

江戸時代が終わり明治時代に入ると、桜井村の出身である田坂善四郎氏は複数人を相手に品物を渡し、毎月掛け金を集金する月掛け売りを始めます。

 

月掛け売りとは、節季払いが進化した支払い方法で、10人単位の購(経済的な共同組織)を組織して、講員全員に先に品物を渡し、毎月掛け金を回収する方法です。現在の分割払いに似た方法で、月掛け売りは西日本を中心に浸透し始めて、月賦販売(げっぷはんばい)として認知されるようになります。

 

また、明治の後期から外資系のメーカーが中心となって、製造会社が直接月賦販売で商品を売るようになります。製造業者が直接月賦販売をするメーカー月賦は、明治の終わりから昭和初期にかけていくつものメーカーが始めました。

世界初のクレジットカードの誕生

1950年にアメリカで、ツケ(後日まとめて支払う方法)で食事ができるクラブとして、クレジットカード専業会社のDiners Clubが設立されます。Diners Clubで使用された「カード」が、クレジットカードの先駆けとなります。

 

また、1960年に日本で、日本ダイナースクラブが設立され、世界で初めてクレジットカードのプラスチックカードが発行されます。

 

つまり、世界で初めてクレジットカードを作ったのはアメリカで、プラスチック製のカードを世界で初めて発行して利用し始めたのは日本となります。

クレジットカード普及の歴史

クレジットカードの普及の歴史は海外と日本で異なります。クレジットカードが普及した歴史と背景を順番に解説します。

海外での普及の歴史

アメリカで1950年にDiners Clubがクレジットカードを発行すると、相次いで American Expressと Visa(旧バンク オブ アメリカ)、Mastercard(旧ICA)がクレジットカードを発行します。

 

もともと、アメリカは掛け売り(代金の後払い)が一般的で、1800年代後半には家具を中心とした割賦販売(代金を分割して支払う販売方法)も限定的ですが行われていました。

 

しかし、1900年代に入ると都市化や工業化の波が押し寄せたことで個人貸付の需要が高まり、1930年代には発行企業やグループ会社でしか支払えないハウスカードが普及し、1950年にダイナースクラブが多目的カードを発行します。

 

そして、1958年にVisaが6万枚のカードを郵便で配送したことをきっかけに、アメリカではわずか12年間で1億枚のカードが発行され、クレジットカードが浸透していきます。

 

また、1970年〜1980年代前半の金融改革やインフレなどによって、カード保有率やカード消費が活発になり、現在のアメリカのクレジットカード文化を形成していきます。

 

アメリカ以外の国では、1968年にメキシコの銀行がMastercardと連携したことを皮切りに、1970年代後半までにヨーロッパやアフリカ、オーストラリア、1980年代にはラテン・アメリカや中国、ソビエト連邦(現ロシア連邦や現ベラルーシ共和国など)といった国や地域でクレジットカードが普及していきます。

日本での普及の歴史

日本では1960年に日本ダイナースクラブが設立され、1961年には純国産クレジットカードとして株式会社日本クレジットビューローが誕生します。プラスチック素材のカードや米国規格のサイズを採用し、民間企業として初めて利用代金の銀行口座からの自動引き落としを実現します。

 

アメリカと比べるとやや遅いスタートでしたが、1980年頃までに銀行系カードや信販会社系カード、流通系カードなど、現在も残っているクレジットカードが発行されました。

 

経済的危機でもカード業界は高い成長力と収益性を維持しており、平成になってからは携帯電話やパソコンのネット利用代金決済や、ガソリンスタンドでの決済導入など、さまざまなシーンで支払いが行えるようになり、日常生活で欠かせない支払い手段として普及しています。

クレジットカードの現在

一般社団法人日本クレジット協会の「クレジットカード発行枚数調査結果」によると、2022年3月末のカード発行枚数は、3億101万枚(家族カードや法人カードも含める)で、成人人口比では1人あたり2.9枚保有しています。

クレジットカードの普及率を見ると、1人1枚以上保有していることから、日本ではクレジットカードが一般的になっているといえます。

クレジットカードの今後

クレジットカードはFinTech(フィンテック)との相性が良いです。FinTechとは金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を組み合わせることで生まれる新しいサービスを指します。

 

端末にかざすだけで支払える「タッチ決済」やカード券面にカード番号や有効期限などが記載されていない「ナンバーレスカード」の普及、スマートフォンやタブレットで管理する「デジタルカード」が登場するなど、新しい機能が搭載されたクレジットカードが生まれています。

 

また、クレジットカードのセキュリティ対策も国の検討が進められており、安全安心なカード払いが可能な未来を目指しています。クレジットカードは今後も、技術の進歩にあわせて進化し、社会情勢や消費者のニーズにあわせて変化していくと考えられています。

楽天カードは新しい支払い手段を取り入れている

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クレジットカードの歴史は1950年のアメリカでの発行が始まり

クレジットカードの後払いの原型は1800年代の日本に登場しています。現在のクレジットカードが登場したのは1950年のアメリカで、社会情勢の変化や急速なインフレに影響され、日本よりも早くクレジットカードが普及しています。

 

日本は1961年に純国産クレジットカードが誕生し、現在では1人あたり2.9枚保有しているほど一般的になっています。クレジットカードは、昭和、平成と時代を経て消費者の行動に合わせて変化しており、今後も新しい形でのクレジットカードが登場すると予想されます。

 

※この記事は2023年3月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • クレジットカードの原型となった支払い方法は?

    クレジットカードの原型となった支払い方法は、盆と暮れに支払う節季払い(せっきばらい)と、毎月掛け金を支払う月賦販売です。

  • クレジットカードを最初に作った国は?

    最初にクレジットカードが発行されたのはアメリカです。なお、世界で初めてプラスチック製のクレジットカードが発行されたのは日本です。

  • クレジットカードは日本で普及している?

    成人人口比では1人あたり2.9枚保有しており、コンビニやレストラン、スーパー、ガソリンスタンドなど、さまざまなシーンで支払えるので、普及しているといえます。

野田幹太
この記事を書いた人
野田幹太

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

大学卒業後、ライティング事務所に就職。2017年に独立し、フリーライターとして活動。現在は金融・経済系を中心にクレジットカードや投資などの記事も手掛けております。ライティングを行う時には「分かりやすく・読みやすく・おもしろく」を心がけています。




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