クレジットカードの入会審査とは、「クレジットカードを作りたい」と申し込みをした人にカードを発行して問題がないかをカード会社が審査する手続きのことをいいます。

入会審査はクレジットカードを作るときに必ず行われる手続きです。審査に通らなければクレジットカードを作ることはできません。

クレジットカードを持つのに審査があるのは、クレジットカードが「信用」によって成り立っているからです。そもそもクレジットという言葉には「信用」という意味があります。

クレジットカードは基本的に「立替払い」です。利用者があるお店でクレジットカードを使って買い物をすると、代金はカード会社が立て替え、お店に支払いを行ってくれます。カード利用者は後日、1カ月分の立替金をまとめて銀行口座からの引き落としなどでカード会社に支払います。

この取り引きは「立て替えているお金を、利用者が後日きちんと返してくれる」という信用がないと成り立ちません。

カード会社としては、立て替えたお金が戻ってこないということがないよう、最初の申し込みの時点で申込者を審査し、きちんとお金を返せるだけの資産や支払い能力があると判断した人に対してだけカードを発行しているのです。

それではカード会社はどのようにして、申込者が信用できる人物かどうかを審査しているのでしょうか。

クレジットカードの審査では大きく分けて「本人の属性」と「信用情報」の2つをチェックしているといわれています。

本人の属性とは、例えば年齢や職業、勤務先、雇用形態といった情報のことです。これらの情報から、安定した収入や資産があるかどうかを審査されます。

信用情報とは、クレジットカードや割賦販売、各種ローン等の契約について、契約内容や支払い状況等の客観的な取引事実を登録した個人の情報で、「信用」を判断するための参考情報として利用されます。

クレジットカードの入会審査は概ね以下のような流れで行われますが、カード会社によって、多少手続きの順番が前後することもあります。

カード会社は申込書を受け付けると、まずその内容をチェックします。

申込書の内容はカード会社によって異なりますが、一般的に以下のような情報が求められることが多いようです。

・氏名
・生年月日
・住所
・電話番号
・支払い口座の情報
・勤務先の情報
・雇用形態
・年収

次に、申込書に記入された内容が事実かどうかを確認します。ここで虚偽の情報であると判断されると審査に影響が出る可能性があるので、申込書は正しく記入しなければいけません。

確認のために、申し込みと同時に本人確認書類の提出を求めたり、勤務先に電話をかける在籍確認をしたりすることがあります。

在籍確認とは、申込書に記入された勤務先にカード会社が電話をかけ、本当にその会社に申込者が所属しているか確認することです。

もちろんこのとき、ほかの人にカードの申し込みの件であることが漏れるようなことはありません。

審査では、申込者の取引履歴も確認します。

例えばすでに同じカード会社で一度カードを作ったことがある、カードの解約をしたことがある、支払い遅延を起こしたことがある、といった事実があれば、審査に加味されることがあります。

信用情報機関は、信用情報を記録・管理している組織です。ここに申込者の信用情報を照会し、自社との取引以外でのローンやクレジットカードの利用状況をチェックします。

信用情報機関に登録されている情報は下記のとおりです。

氏名、生年月日、郵便番号、住所、電話番号等

契約の種類、契約年月日、商品名、契約額、支払回数、入金履歴、残債額等

もし過去に他社で支払い遅延を起こしていたり、現在多額の負債を抱えていたりする状態であれば、審査の参考とされることがあります。

ここまでの情報を総合的に判断して、最終的なカード発行の可否が決定します。

ただし、具体的な審査のボーダーラインはカード会社によって異なり、それが公表されることはありません。また、審査に通っても通らなくても、その理由は教えてもらえません。

よって、こうすれば必ず審査に通る、といった秘訣のようなものはなく、審査結果はカード会社に委ねる形になります。

クレジットカードを申し込んでから手元に届くまでにかかる時間は、一般的に数日から数週間です。

クレジットカードの申込方法は、大きく分けて「オンライン申し込み」「店頭申し込み」「郵送申し込み」の3種類です。オンラインか店頭での申し込みをした場合、申込情報が比較的早くカード会社に届いて手続きが始まるので、カード発行までの所要時間は短くなります。

逆に申込用紙を郵送するタイプだと、発送や配達にかかる時間がプラスされるので、その分時間がかかります。

クレジットカードを申し込んでから手元に届くまでにかかる時間は、一般的に数日から数週間です。

クレジットカードの申込方法は、大きく分けて「オンライン申し込み」「店頭申し込み」「郵送申し込み」の3種類です。オンラインか店頭での申し込みをした場合、申込情報が比較的早くカード会社に届いて手続きが始まるので、カード発行までの所要時間は短くなります。

逆に申込用紙を郵送するタイプだと、発送や配達にかかる時間がプラスされるので、その分時間がかかります。

クレジットカードの中には「即日発行」をうたっているものもありますが、これは審査にかかる時間がごくわずかで、すぐにカードの発送準備に取りかかれるという意味です。その場ですぐにカードが受け取れるということではありません。

とはいえ、1～3営業日以内にはカードが郵送されてくることが多いので、一般的なクレジットカードに比べると早く利用を始めることができます。

ナンバーレスカードとは、近年登場した新しいタイプのクレジットカードです。カードそのものにはカード番号が印刷されておらず、スマホのアプリ上で決済や情報管理を行います。

カードが手元になくてもスマホのアプリがあれば買い物ができるので、審査に通ればすぐにアプリをダウンロードして利用を始めることができるという特徴があります。早いものでは数分で審査を済ませて利用を始められる場合もあるようです。

またカード番号が印刷されていないので他人に盗み見られる心配がなく、セキュリティ面でもメリットがあります。

新しい形のクレジットカードのため取り扱いをしているカード会社はまだ多くありませんが、これから徐々に普及していくとみられています。

クレジットカードにはさまざまなランクがあります。ゴールドカードやブラックカードといったランクが上のクレジットカードになればなるほど、カードの利用可能枠は高くなります。当然、カード会社にとっては、カードのランクが上がるほど立て替える金額が大きくなる可能性があるため、審査基準を厳しくしていると考えていいでしょう。

初めてクレジットカードを作る場合は、まず審査難易度が低いといわれている一般カードから選ぶのがおすすめです。

18歳以上、かつ高校生でなければ、学生でもクレジットカードを申し込むことはできます。

以前は20歳未満の場合はクレジットカードの作成に親権者の同意が必要でしたが、2022年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたことから、法的には親権者の同意なしでもカードが作れるようになりました。ただし、成人年齢引き下げに伴う対応はカード会社によって異なるため、申し込む前に事前に確認すると良いでしょう。

多くのカード会社が学生向けのクレジットカードを取り扱っています。例えば楽天カードでは「楽天カード アカデミー」という学生限定のクレジットカードを発行しています。通常のクレジットカード機能のほかに学生向けのさまざまな特典が付帯されています。

専業主婦の方でもクレジットカードを作ることはできます。

また、配偶者や家族がすでにクレジットカードを持っている場合は、家族カードを申し込むという方法もあります。家族カードとは、クレジットカードを契約している会員の家族に対して発行されるカードのことです。カードの利用代金は本会員の口座からまとめて引き落とされるのが特徴です。