楽天カードの限度額はいくら?一時的に上限を上げる方法も解説
毎月ほぼ一定額を支払う「リボ払い」の計算方法を解説!完済できない事例も紹介
今回はリボ払いにかかる手数料の仕組みや計算方法について解説します。計算方法は大きく日割計算・月利計算に分かれるので、その違いも理解しておきましょう。リボ払いを完済できない、よくある事例もあわせて紹介していきます。
- リボ払いの手数料の仕組みとは?
- リボ払いの計算方法
- リボ払い手数料って日割計算と月利計算でどれくらい違う?
- リボ払いにすることで完済まで時間がかかる2つのパターン
- リボ払い手数料の詳しい計算方法は、各カード会社のホームページで確認
リボ払いの手数料の仕組みとは?
リボ払いは、毎月の支払いがほぼ一定額の返済となる支払い方法です。返済金額を自分で設定できるので、月々の負担が軽くなるというメリットがある一方、リボ払いでは手数料が発生します。ここでは、リボ払いの手数料の仕組みについて解説しましょう。
月々の返済額を調べる
リボ払いは月々の返済金額が固定されています。総額が10万円の支払いでも、5万円の支払いだとしても、月々の返済金額はほぼ一定です。分割払いの場合は、「分割払いを指定した買い物の金額」と「支払い回数」に応じて月々の返済額が決まり、また同じ金額の買い物でも、支払い回数によって月々の支払い額が異なります。この違いを理解しておきましょう。
月々の返済額をほぼ一定にする
リボ払いでは、毎月の返済額を自分で設定することが可能です。たとえば、楽天カードでは月々3,000円から選択することができます。リボ払いの支払い残高が20万円を超えると最低支払い金額が4,000円となり、残高が5万円増えるごとに1,000円ずつ最低支払い金額が上乗せされます。
手数料は実質年率から計算される
リボ払いの手数料は、実質年率から計算されます。先ほど紹介した分割払いやボーナス払いも実質年率を使いますが、手数料の計算方法は異なります。というのも、分割払いやボーナス払いの場合は、支払い総額や支払い回数があらかじめ決まっていますので、計算方法も変わってくるのです。リボ払いの詳しい計算式は、次でご紹介します。
リボ払いの計算方法
それでは、リボ払いを選択すると手数料はどれくらいかかるのでしょうか。ここでは、リボ払いの計算方法について解説しましょう。
リボ払いの手数料は日割計算か月利計算を確認
まずはリボ払いの手数料が「日割計算」であるか、それとも「月利計算」か、どちらなのかを確認しましょう。リボ払いの手数料は実質年率から計算されるのですが、実際の支払いは月ごとの返済になりますよね。そのため手数料の計算方法には、実質年率を利用日数に応じて計算する「日割計算」か、1年を12カ月で計算する「月利計算」か、2種類あるのです。そこで、リボ払いの手数料をそれぞれ計算してみましょう。
例)5月に利用(1カ月=31日)
・実質年率15.00%
・支払い総額10万円
・月々の支払い1万円に設定
【日割計算の場合】
100,000円(支払い残高)×15.00%(実質年率)÷365日×31日
=1,274円(リボ払い手数料)
【月利計算の場合】
100,000円(支払い残高)×15.00%(実質年率)÷12カ月
=1,250円(リボ払い手数料)
このように、日割計算と月利計算では手数料が少々異なります。上記の例では、月利計算が24円安くなりました。お手持ちのクレジットカードはどちらであるか、事前に確認しておくとよいでしょう。
締め日や支払い日も確認
クレジットカードのリボ払いは、締め日と支払い日が決められています。支払い残高に応じて手数料が計算されますので、リボ払いを利用する日と締め日によっては、手数料が変わってしまう可能性があります。カード会社によって日にちが異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
返済方式は「定額方式」「残高スライド方式」
リボ払いの返済方式は「定額方式」と「残高スライド方式」の2種類あります。それぞれについて解説しましょう。
・定額方式
リボ払いの定額方式には、「元利定額リボルビング方式」と「元金定額リボルビング方式」の2種類があります。
「元利定額リボルビング方式」の場合は、月々の返済金額が手数料を含めて固定されています。固定された金額の中で、元金と手数料が調整されているのです。たとえば、前出の【月利計算】で実質年率15.00%のリボ払いを行い、月々の支払い額を1万円に設定していたとしたら、実際の支払い額は1万円、内訳が「元金8,750円、手数料1,250円」となります。リボ払いの手数料は支払い残高に対して計算されますから、返済が進んで残高が減っていけば、手数料の割合が減り、元金の割合が増えていきます。元利定額では毎月の支払い額が固定されるというメリットがありますが、返済当初は「元金が減りにくい」というデメリットがあります。
「元金定額リボルビング方式」の場合は、月々の返済金額が「自分の設定したリボ払い返済額+手数料」という形で固定されています。つまり、リボ払いで月々の支払い金額を1万円に設定していたとすると、毎月「1万円+手数料」の返済となるということです。そのため、返済当初は返済金額が大きく、支払い残高が減っていくと月々の返済金額も小さくなるという特徴があります。
・残高スライド方式
残高スライド方式は、リボ払いの利用残高に応じて支払い金額が変動していく返済方式です。残高に応じた最低支払い金額が設定され、リボ残高が少なくなると支払い金額は下がりますが、追加でリボ払いをしてリボ残高が増えると支払い金額が増えます。残高スライド方式での最低支払い金額は、残高の割合に応じた定率方式と、ほぼ一定の支払い額を固定した定額方式とがあります。
リボ払いを利用するときには、返済方式を事前に確認しておきましょう。
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リボ払い手数料って日割計算と月利計算でどれくらい違う?
それでは、リボ払い手数料は日割計算・月利計算のどちらの方がお得なのでしょうか。実は、利用する月によっても変わります。いくつか具体例を挙げて見てみましょう。ここでの例は、すべて実質年率を15.00%、月々の支払いを1万円に設定とします。
例1)
5月に利用(1カ月=31日)、支払い総額20万円
【日割計算の場合】
200,000円(支払い残高)×15.00%(実質年率)÷365日×31日
=2,548円(リボ払い手数料)
【月利計算の場合】
200,000円(支払い残高)×15.00%(実質年率)÷12カ月
=2,500円(リボ払い手数料)
このケースでは、月利計算が48円お得ですね。
例2)
2月に利用(1カ月=28日)、支払い総額10万円
【日割計算の場合】
100,000円(支払い残高)×15.00%(実質年率)÷365日×28日
=1,151円(リボ払い手数料)
【月利計算の場合】
100,000円(支払い残高)×15.00%(実質年率)÷12カ月
=1,250円(リボ払い手数料)
このケースですと、日割計算が99円お得となります。日割計算は利用日数に応じて計算されますので、日数によってどちらがお得になるかは変わってくるのです。
リボ払いにすることで完済まで時間がかかる2つのパターン
毎月ほぼ定額で返済できるリボ払いは大変便利ですが、中には支払い総額が膨れ上がってなかなか返済できなくなってしまうケースもあります。ここでは、リボ払いにしたことで完済まで時間がかかる2つのパターンをご紹介します。
同時にいくつかのリボ払いを利用している
月々の支払いがほぼ一定額であると、実際の返済総額がどのくらいになっているのかわからないこともあります。同時に複数のリボ払いを利用していたならば、なおさら総額がわかりにくくなってしまいます。リボ払いを利用する際はしっかりと管理できる状態にしておき、借入残高が増えたら支払い額を増やしたり、繰り上げ返済をしたりするなど支払い方法を工夫するとよいでしょう。
毎月の支払い金額を最低金額に設定している
毎月の支払い金額を最低金額に設定していると、その分支払い回数が増えるので、返済期間が長期化してしまいます。また、月々の負担は軽減されますが、返済が長期化することによって手数料もかかりますので、返済総額が増えていってしまいます。リボ払いを利用するときは、完済できるようにきちんと返済計画を立てることをおすすめします。
リボ払い手数料の詳しい計算方法は、各カード会社のホームページで確認
クレジットカードのリボ払い手数料は実質年率や元利定額・元金定額などによって計算方法が変わりますので、カード会社のホームページで確認しておくとよいでしょう。毎月ほぼ定額で支払いができるというメリットのあるリボ払いですので、返済計画を立てて賢く利用しましょう。
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