クレジットカードの署名・サインってどんな意味があるの?間違えた時はどうしたらいいの?

リリース日:2022/07/20 更新日:2024/07/23

クレジットカードの不正利用を防ぐために大切な署名(サイン)。書き損じてしまった時は、自分で書き直ししても問題ないのでしょうか?今回は、署名(サイン)を書き間違えた時の正しい対処法や、署名(サイン)をする際に押さえておくべきポイントを解説します。

  1. そもそもクレジットカードには署名しておくべき?署名しないとどうなる?
  2. クレジットカードに署名をする際に押さえておくべきポイントは?
  3. クレジットカードの署名の書き直しが必要な場合はどうすればいい?
  4. 署名を間違ったらクレジットカードは再発行すべき?
  5. お店でサインする場合はカード裏面の署名と同じにする
  6. クレジットカードの署名は身分証明とセキュリティのため!

そもそもクレジットカードには署名しておくべき?署名しないとどうなる?

クレジットカードに署名していない、空白のまま、という方もいるのではないでしょうか。しかしクレジットカードに署名しないことは、大きなリスクを背負ったままクレジットカードを使用することにつながります。以下具体的に、クレジットカードに署名しないことでどのようなリスクが発生するのか解説していきます。

クレジットカードに署名する意味とは

クレジットカードに署名することで、そのクレジットカードが自分のものであるという証明になります。自分のものであると証明できれば良いので、署名は漢字で書いてもローマ字で書いてもどちらでも構いません。また、下の名前のみの署名でも構いませんし、ニックネームやイニシャルであっても問題ありません。

クレジットカードに署名しないとどうなるのか

クレジットカードに署名していないと、以下のような問題が発生する恐れがあります。

・規約違反になる
・不正利用につながる

詳細はカード会社によって異なりますが、クレジットカードの署名は規約で定められているケースが多いです。クレジットカードには盗難、紛失時のための補償がついていますが、期間などの条件を満たしており、なおかつ署名していれば補償が適用されます。しかし、署名をしていないとこの補償を受けられない可能性があるのです。

なぜなら、署名のないクレジットカードは不正利用されやすいからです。署名がないということは、例えばカードを拾った人が自由に署名を書いて使えてしまうことになります。これはクレジットカードを自由に使ってくださいと言っているようなもので、だからこそ自己責任になってしまうのです。

署名していれば本来防げた不正利用なのに、署名をしていなかったために不正利用された、それはすなわちカード会社での補償ではなく自己責任になる、ということです。つまりクレジットカードに署名しないことで、不正利用されやすく、なおかつ規約違反になるので補償を受けられない、という二重のデメリットが発生します。

クレジットカードに署名していない場合にはお店側(加盟店)は拒否できる

署名がされていないクレジットカードでお買い物をしようとした際、加盟店側は拒否することが可能です。クレジットカードの不正利用が発覚すると、加盟店側にとってもトラブルに巻き込まれる可能性があるからです。実際に署名がないという理由でクレジットカードの使用を断られるケースは稀ではありますが、加盟店が拒否できるくらいに危険な状態だという認識は持っておくと良いでしょう。

以上のリスクを考えると、クレジットカードには直ちに署名した方が良いです。しかし、署名を書き間違えてしまった場合、除光液や修正液などで修正することはできません。修正を許可してしまうと本人確認の意味がなく、本人以外の人も署名を書き換えられてしまうことになるからです。そのため署名を書き間違えてしまった場合は、クレジットカードを再発行してもらう必要がありますので注意してください。

クレジットカードに署名をする際に押さえておくべきポイントは?

クレジットカードの署名を間違えた場合は、修正ができません。クレジットカードを再発行してもらわなければならないので、手間がかかります。署名を書いた後に、「やっぱり別の署名にしたい」「つぶれて汚くなってしまった」という事態はできれば避けたいものです。そこで、クレジットカードに署名をする際に押さえておくべきポイントをまとめました。

他人がそっくり真似できるものでなければ何でも良い?

署名については、書き方は基本的に自由です。ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、筆記体、何を書いても問題ありません。重要なことは、見た人が何を書いているのかわかって、なおかつ他人が真似しにくいということです。この条件を満たしていれば、細かい指定はありません。名前ではなく、自分のオリジナルのサインなどでも使えます。

署名は使う場所によって決めても良い

上で説明したとおり署名は自由なのですが、クレジットカードをよく使う場所に応じて署名を決めるのはひとつの考え方です。例えば、海外でよくクレジットカードを利用する方は、署名を漢字にすると拾った人に真似されにくくなります。逆に日本国内ならば、ローマ字の筆記体が真似されにくいでしょう。このように、万が一クレジットカードを落とした場合に、誰が拾うかを考えて署名を書くこともひとつの方法です。

署名は油性の極細ペンで書くのがおすすめ

署名を水性ペンで書いた場合、署名が消えてしまう、一部消えて署名が変わってしまう、つぶれてしまう、などのリスクがあります。また署名の欄は狭いので、ペン先が太すぎるとつぶれて何を書いているのかよくわからなくなってしまうという可能性があります。そのため、水性ではなく油性のペンで書くことをおすすめします。さらに、ペン先は極細タイプのものが書きやすいでしょう。手元に油性極細ペンがなければボールペンなどで署名しても構いませんが、水性ペンなどの消えやすいもので署名するのはおすすめできません。

画像出典:fotolia



クレジットカードの署名の書き直しが必要な場合はどうすればいい?

上に記載したポイントを理解した上で署名を書いた場合でも、書き間違いや書き損じをしてしまう場合もあると思います。クレジットカードの署名を書き間違えた場合、修正液や線で消すなどして書き直すことはできません。書き直しを認めてしまうと、例えばクレジットカードを拾った人が勝手に書き換えることができてしまうからです。そのため、クレジットカードの署名を間違えたら、カード自体を再発行してもらうしかありません。

再発行してもらう場合には、単に手続きの手間がかかるだけではなく、以下のような留意事項があります。

・カード番号が変わる可能性がある
・カード番号が変わらなくてもセキュリティコードが変わる可能性がある
・再発行手数料がかかる可能性がある

詳細は各カード会社によって異なりますが、上記のような事項が発生する可能性があります。カード番号が変わると、公共料金やインターネットショッピングなどをカード払いで登録している場合、カード番号の変更手続きが必要になります。そのため、署名を書き間違うと手間がかかると認識しておくと良いです。

クレジットカードの再発行の手順

再発行の手順詳細はカード会社により様々ですが、一般的にはオンラインによる手続きを行う、あるいはサポートデスクなどに電話をかけることなどにより再発行の手続きをします。手続きの後、1週間~10日程度で新しいクレジットカードが届きます。再発行にかかる手数料は、発行会社により異なります。

書き間違いによるクレジットカードの再発行の手順

書き間違いによるクレジットカードの再発行も、そのほかの再発行の場合と同じ流れになります。手数料は発行会社により異なりますが、再発行費用が無料のケースもあります。詳細は各カード会社のホームページを確認してみてください。

署名を間違ったらクレジットカードは再発行すべき?

署名を多少失敗した程度であれば、再発行しなくても問題ありません。第三者がクレジットカードを見て、だいたいの内容がわかればそのまま使用できます。また、誤って水性ペンで署名して伸びてしまった場合や、汚くなってしまった場合も、署名が読める状態なら使用することは可能です。

再発行が必要なケースとしては、「署名を明らかに間違えた」「真っ黒になってしまって文字を認識できない」などの場合です。署名が違ったり認識できなかったりすると、署名としての役割を果たしていないことになるため、その場合は再発行して署名し直すしかないでしょう。

署名し直すとなると手間がかかるので、なるべくならばそもそも再発行しなくて済むよう、慎重に署名するのが良いです。

お店でサインする場合はカード裏面の署名と同じにする

ここまでカード裏面の署名について解説してきましたが、最後にクレジットカードで決済した際にするサインについて解説します。まず前提として、クレジットカードの署名とお店でのサインは同じにする必要があります。どちらも本人確認のために行うものなので、クレジットカードの署名とお店でのサインが違っていたら意味がありません。クレジットカードの署名が漢字なのにお店でのサインはローマ字、というようなことはできません。署名とサインが異なっていてもお店の人が許可してくれる可能性もありますが、本来は許可されないものです。

 

クレジットカードのサイン(署名)の正しい書き方!NG例とあわせて解説

サインレス決済が導入されていることもある

また、サインにおいては暗証番号不要のサインレス決済が導入されているケースもあります。例えば、コンビニやスーパーなどです。このようなお店では会計時に混雑することが多いので、時間短縮のためにサインレス決済が導入されています。

「暗証番号もサインもなしで購入ができて大丈夫なのか?」という疑問を持たれる方も多いはずです。しかし、サインレス決済を扱えるのはカード会社とサインレス決済の契約を結んでいるところだけで、なおかつ以下のような条件が設けられています。

・少額決済のみ
・一括払いのみ

まず、お店ごとにサインレス決済を行える上限の金額が設定されています。基本的に少額の決済のみサインレス決済を行うことができ、上限金額を超える場合はサインが必要となります。また、サインレス決済ができるのは一括払いのみとなり、分割払いやリボ払いは不可能です。

クレジットカードの署名は身分証明とセキュリティのため!

クレジットカードの署名の必要性、署名を書き間違えた際の再発行について解説してきました。まず、署名を書かないという選択肢は大変危険であることを認識しておきましょう。万が一クレジットカードを落とした場合、拾った人が自由に署名できてしまうので、ご自由にお使いくださいと言っているようなものです。

次に署名の書き損じについてですが、多少のミスであれば問題ありません。第三者が認識できればそのまま使えます。第三者が認識できて、なおかつ真似しにくい署名がベストですが、難しければ単に名前を書くだけでも署名しないよりは安心ですので、早めに署名することをおすすめします。
また、もし署名を間違えた場合は再発行してもらえますが、手間がかかる上に手数料がかかることもあれば、カード番号などが変わってしまう可能性もあります。なるべく間違えないよう、慎重に署名をしましょう。

身分証明とセキュリティ対策のためにも、クレジットカードにはきちんと署名をしておくことが大切です。そして、署名は落ち着いて慎重に行うように気をつけてください。




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yeah.peach
この記事を書いた人
yeah.peach

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

元金融系SE。現在はフリーランスとして、Webライティング、Webディレクター業務、受託開発、などで生計を立てている。主な執筆ジャンルはIT(プログラミング、IT転職、受託案件)、金融(投資、税金、クレジットカード、保険)など。

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