税金の支払いはクレジットカードが便利!メリットや注意点をわかりやすく解説

リリース日:2022/08/16 更新日:2024/11/12

税金の支払方法はさまざまですが、クレジットカードでも支払いができる場合があります。ここでは、クレジットカードで支払いができる税金の種類とクレジットカードでの支払方法について詳しく解説します。税金の支払いという場面においても、カード利用のメリットを生かせるようになりましょう。

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  1. クレジットカードで支払える税金の種類
  2. 税金をクレジットカードで支払うメリット
  3. 税金をクレジットカードで支払う際の注意点
  4. 税金をクレジットカードで支払うとポイント分お得なの?
  5. 税金をクレジットカードで支払う方法
  6. 税金以外にこんなものもクレジットカードで支払える!

クレジットカードで支払える税金の種類

クレジットカードで支払える税金の種類

税金の支払いについては、給料から天引きされているという人も多いでしょう。会社から給料を受け取る場合、所得税や住民税があらかじめ差し引かれています。しかし、フリーランスや自営業の場合、確定申告をして自分で税金を納めることが必要です。また、固定資産税などは納税通知書・納付書が届き、それをもとに税金を支払うというケースもあります。

税金を支払う方法としては、税務署や金融機関の窓口に行って現金で納めたり、銀行口座からの振替納税を利用したりするのが一般的です。コンビニからQRコード(※)を使って支払える端末も登場しています。こうした中、クレジットカードで支払える税金があるのはご存じでしょうか。さまざまなメリットがあるので、利用を検討してみたい支払方法です。

 

※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

 

以下で、クレジットカードで支払える税金の種類を紹介します。

国税

税金には国税と地方税があり、国税では以下の税目でクレジットカードによる納付が可能になっています

  • 申告所得税および復興特別所得税
    消費税および地方消費税
    法人税(連結納税を含む)
    地方法人税(連結納税を含む)
    相続税
    贈与税
    源泉所得税および復興特別所得税
    源泉所得税
    申告所得税
    復興特別法人税(連結納税を含む)
    消費税
    酒税
    たばこ税
    たばこ税およびたばこ特別税
    石油税
    石油石炭税
    電源開発促進税
    揮発油税および地方道路税
    揮発油税および地方揮発油税
    石油ガス税
    航空機燃料税
    登録免許税(告知分のみ)
    自動車重量税(告知分のみ)
    印紙税
    国際観光旅客税

あまり聞きなれない税目もあるかもしれませんが、所得税や相続税・贈与税、自動車重量税などは身近な税目と言えるでしょう。ちなみに国税では、延滞税や加算税といった附帯税もクレジットカードで支払えます。

地方税

地方税は自治体ごとに取り扱いが異なるため、例として東京都と札幌市のケースを紹介します。

 

都税をクレジットカードで支払う際の窓口は、「地方税お支払サイト(eLTAX)」。ここから次のような税金が支払えます。

  • 自動車税種別割固定資産税・都市計画税(23区内のみ)
    固定資産税(償却資産)(23区内のみ)
    個人事業税
    不動産取得税
    そのほか(法人都民税・法人事業税等)

また札幌市も、「地方税クレジットカードお支払サイト(eLTAX)」での納税手続きとなります。札幌市の場合は、以下の税目でカード払いが可能です。

  • 市民税・道民税・森林環境税(普通徴収分)
    固定資産税・都市計画税(土地家屋分)
    固定資産税(償却資産分)
    軽自動車税(種別割)

地方税については、税金を納める自治体のWebサイトなどで、どの税目がクレジットカードで支払えるか調べておくと良いでしょう

税金をクレジットカードで支払うメリット

税金をクレジットカードで支払うメリット

現金による支払いや振替納税といった方法がある中、クレジットカードで税金を支払うメリットにはどんなものがあるのでしょうか。5つのメリットを挙げていきます。

クレジットカードのポイントが貯まる

利用するごとにポイントが還元されるクレジットカードでは、税金の支払いによってポイントを貯めることができます。支払う税金の額が大きくなるほど、またクレジットカードのポイント還元率が高いほど、より大きなメリットになるでしょう。

24時間いつでも納付可能

クレジットカードで税金を支払う場合、手続きはWebサイト上で行うことになります。インターネットにつながっていれば、場所や時間を選ばず、自分の都合に合わせて納付可能なのがメリットです。Webでの手続きは、原則24時間利用可能なサイトが多いです(※)。

現金による納付をしようとすると、税務署や金融機関の窓口が開いている時間に足を運ばなくてはなりません。平日には難しいという人もいるでしょう。クレジットカードでの支払いを選択すると、そのような問題を解決してくれます。

※メンテナンス等で一部サービスが利用不可の時間帯もあります。

分割払いが可能

手持ちの現金がなくても、支払可能なのがクレジットカードのメリットです。税金の支払いでも同じことが言えます。さらに、クレジットカードによって取り扱いは異なりますが、分割払いも可能な場合があります。税金の額が大きくなると、1度に引き落とされたくないというケースがあるかもしれません。分割払いを利用することで、支払いの負担を分散できるでしょう(※)。

 

※分割払いをご利用になると、基本的に包括信用購入あっせんの手数料(分割払い手数料)がかかります。

現金を持ち歩くリスクや手間がない

税金を現金で支払おうとすると、まずは現金を準備するためにATMや銀行の窓口で引き出すことになります。多額の現金を持ち歩くことには、不安を感じることもあるでしょう。税金を支払う窓口が遠ければ、移動時間がかかるためリスクが伴います。クレジットカードによる支払いでは、こうした手間やリスクがなく、自宅など落ち着いた場所での手続きが可能です。

履歴が残るので管理がしやすい

クレジットカードを利用すると、利用明細書に履歴が残ります。税金を、「いつ」「いくら」支払ったのかを忘れてしまうと、家計の管理に困ることもあるでしょう。クレジットカードの利用明細書から、金額や期日をいつでも確認できるようにしておけば、そうした問題は解決できます。さまざまな支出でクレジットカードを利用すると、全体的な支出を簡単に把握できるようになるでしょう。




税金をクレジットカードで支払う際の注意点

税金をクレジットカードで支払う際の注意点

税金をクレジットカードで支払うメリットについて前述しましたが、注意点もいくつかあります。以下で、税金をクレジットカードで支払うときの注意点を紹介します。

手数料がかかる

税金をクレジットカードで支払うと、手数料が発生します。手数料がどのくらいになるのか、例として「国税クレジットカードお支払サイト」を利用した場合の手数料を見てみましょう。

納付税額が1円~10,000円の場合、決済手数料(税抜き)は76円となっています。消費税10%を考慮すると83円。以後、1万円を超えるごとに76円(消費税別)が加算されていくという仕組みです。

領収書が発行されない

クレジットカードによる支払いでは、税金を支払った際の領収書を受け取ることができません。どうしても領収書が必要という場合は、金融機関やコンビニで支払うことになります。

ただし、クレジットカードで支払った場合、後から納税証明書を発行してもらうことが可能です。納税証明書が必要となるケースとしては、自動車の車検があります。納税に関しての証明書が必要な場合は、納税証明書を発行すると良いでしょう。

取り消しができない

「国税クレジットカードお支払サイト」で税金支払いの手続きを完了すると、原則取り消しはできません。金額の間違いなどがあった場合は、後日、税務署で還付手続きなどをすることになります。そのほか、税目や課税期間といった入力内容を間違った際も、税務署に連絡する必要があります。支払いサイトでの入力内容は、よく確認して慎重に行いましょう。

クレジットカードで支払えない税金もある

自治体によって、クレジットカード納付の対象となる税目は異なります。また、そもそもクレジットカードで税金を納付できない自治体もあります

払いたい税金がクレジットカード納付に対応しているかどうかは、自分が住んでいる市や県のホームページなどを確認するようにしましょう。

税金をクレジットカードで支払うとポイント分お得なの?

税金をクレジットカードで支払うメリットとして、ポイントが貯まることを挙げました。しかしその一方で、手数料がかかるというデメリットもあります。トータルで得をするには、受け取るポイントが手数料を上回ることが必要です。クレジットカードで税金を支払って得したいと考えている場合、前もって計算しておくのが良いでしょう。

もちろん金額的に多少の損が出ても、時間や手間を節約できるといったメリットを考慮すると、クレジットカードを利用するという判断になる可能性もあるでしょう。地方税の場合、自治体ごとに決済手数料が違うため、ポイントで得ができるかそれぞれのケースで試算しておきたいところです。

税金をクレジットカードで支払う方法

税金をクレジットカードで支払う方法

それでは具体的な手続きを見てみましょう。「国税クレジットカードお支払サイト」を利用する際には、クレジットカードと、国税の申告書や税務署から送付される各種通知書などを用意しておく必要があります

国税クレジットカードお支払いサイトでの手続方法
  1. 「ご利用に当たっての注意事項」を確認
    チェック箇所にチェックを入れ、「同意」ボタンを押す。
  2. 納付情報を入力
    氏名・住所・納付する国税の税目や納付税額など、事前に準備した書類を見て入力する。
  3. クレジットカード情報を入力
    カード番号、有効期限、支払方法、セキュリティコードなどを入力する。
  4. 手続内容を確認
  5. 納付手続完了
    完了画面を印刷またはスクリーンショットで保存しておくと安心です。

もう1つ、地方税をクレジットカードで支払う際に使うことがある「地方税お支払いサイト(eLTAX)」についても見ておきましょう。

地方税お支払いサイト(eLTAX)での手続方法
  1. 「eL-QRでお支払い」または「eL番号でお支払い」を選択
  2. eL-QRを読み取り、またはeL番号を入力
  3. お支払方法で「クレジットカード」を選択
  4. メールアドレス認証で「F-REGI公金支払い」サイト(外部サイト)に遷移
  5. クレジットカード情報を入力
    カード番号、有効期限、支払方法、セキュリティコードなどを入力する。
  6. 納付手続完了
    入力したメールアドレスに納付完了メールが送信されます。

税金以外にこんなものもクレジットカードで支払える!

クレジットカードというと、街のお店やインターネットでのショッピングというイメージがあるかもしれませんが、税金の支払いもできます。そのほかにも、各種公共料金などもクレジットカードで支払うことができます。支払いが簡単でポイントが貯まるというメリットが生かせるので、クレジットカードを活用することを検討するのも良いでしょう。

公共料金としては、携帯電話料金や電気料金、ガス料金、水道料金などがクレジットカードで支払えることがあります。新聞の購読料金を支払うことができる場合もあるでしょう。

さらに、国民年金保険料もクレジットカードで納めることが可能です。こうしてみると、家計におけるさまざまな支出がクレジットカードに対応しているのがわかります。

楽天カードは、税金や国民年金保険料、公共料金の支払いで500円につき1ポイント楽天ポイントが貯まります(※1)。また、街のお店(※2)や楽天グループの各サービスの利用などでも通常100円につき1ポイント(※3)の楽天ポイントが貯まるため、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

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※2 一部、ご利用いただけない店舗がございます。
※3 一部ポイント還元の対象外、もしくは、還元率が異なる場合がございます。詳しくはこちら

 

※この記事は2024年9月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • クレジットカードで支払える税金の種類は?

    国税では、消費税および地方消費税・法人税(連結納税を含む)・相続税・贈与税・たばこ税などの支払いが可能です。また、地方税は自治体ごとに取り扱いが異なります。

  • 税金をクレジットカードで支払うメリットは?

    「クレジットカードのポイントが貯まる」「24時間いつでも納付可能」「分割払いが可能」「現金を持ち歩くリスクや手間がない」「履歴が残るので管理がしやすい」などのメリットがあります。

  • 税金をクレジットカードで支払う際の注意点は?

    「手数料がかかる」「領収書が発行されない」「取り消しができない」「クレジットカードで支払えない税金もある」などの注意点があります。




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黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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