金利の計算は自分でできる!ローンの内容を理解して支出管理する方法
住宅ローンや車ローン、カードローンなどを利用したときは、元金だけでなく、利息についても支払わなければいけません。今後の支出計画を立てるためにも、この機会にローンの金利計算方法を知っておきましょう。
金利がかかる取引とは
金利がかかる取引には、以下のようなものがあります。
・クレジットカードの分割払い(3回払い以上)
・クレジットカードのキャッシング
・クレジットカードのリボ払い
・カードローン
・マイカーローン
・教育ローン
・住宅ローン
・フリーローン など
このように、ローンと呼ばれてはいなくても使ったお金を分割で返済する場合や、お金を借りる場合は、利息が付くケースが多くなります。
一方、クレジットカードの一括払いや2回払い、ボーナス払いは、利息なしで利用できるサービスです。また、キャッシング会社によっては、初回利用者に対して一定期間無利息としているところがあります。しかし、このような会社でも、無利息期間経過後の利息は通常通りです。
「ローン利率17.8%」とはどういうことか
カードローンやカーローン、住宅ローンなどを見ていると、「利率」という言葉をしばしば目にします。「利率は低ければ低いほど支払利息は安くなる」というのは、多くの人の共通認識でしょう。これは確かに間違っていません。
それでは、100万円を30日間、年利17.8%で借りた場合、金利はいくらになるでしょうか?この場合の計算は、下記の式によって求められます。
100万円×17.8%(年利)÷365日(日割りする)×30日(借りている日数)=約1万4,630円
よって、かかる利息は1万4,630円ということがわかります。それでは、これを60日間借りるとどうなるのでしょうか。借りている日数を60日にすれば、単純に倍になりますから、約2万9,260円ということになります。
しかし、実際にこの金額を借り入れて月1回、合計2回で返済した場合、支払利息はこの通りにはなりません。2カ月で返済するということは、1カ月あたり元金を50万円返済するということなので、1カ月経過した時点での残り元金は50万円です。
50万円×17.8%÷365日×30日=約7,315円となり、2カ月目を単独で見た時の利息額は7,315円になるのです。
このように、実際は返済のたびに元金の残高が減っていきますから、利息の額もそれに合わせて減少していきます。さらに、実際の金利計算は、これよりももっと複雑な計算に基づいて行われます。そのため、個人が簡単に支払総額や支払利息の額を計算することはできません。
また、現在のローンは、月々の支払額が一定で元金と金利の内訳が変わっていく元利均等返済と呼ばれる返済方法が主になっています。カードローン等の返済だけでなく、住宅ローンやカーローンでも、毎月の支払額はほとんど同じでしょう。このような返済方法の場合、上記の計算式で金利を算出することはできません。
さらに、残高に応じて返済額が変動する残高スライドリボルビング方式で返済を行うショッピングやキャッシングでは、利息の計算は一層複雑化します。
しかし、難しいからといって支払利息と元金について何もわからないままローンを利用するのは危険です。そこでおすすめしたいのが、金利計算ができるアプリやサイトです。このような計算ツールを利用すれば、自分のローンがいつ終わるのか、ローンを利用した場合どのくらい利息を支払うことになるのかが簡単にわかります。
金利計算が簡単にできるサイト
金利計算は、金融機関のローン案内ページなどで行うことができます。たとえば楽天銀行には、楽天カードローン返済シミュレーションと、住宅ローン返済シミュレーションが用意されていて便利です。
・カードローン返済シミュレーション
・住宅ローン返済シミュレーション
住宅ローンのシミュレーションは、借り換え用と新規借り入れ用に別れているほか、月々の返済額から調べる方法や借入希望金額から調べる方法など、さまざまな条件でのシミュレーションができるようになっています。
金融機関のサイト以外にも、ローンシミュレーションに強化したサイトがあります。スマートフォンアプリにもローンの金利計算ができるものがいくつかありますが、日本語対応のものが少ないため、現状はサイトを使うのがおすすめです。「英語でも大丈夫!」という方はアプリもチェックしてみてください。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。