外貨預金とは?メリットやリスクを初心者向けにわかりやすく解説!

リリース日:2018/08/08 更新日:2024/10/23

現在の日本は、金融機関にお金を預金してもほとんど利息がつかない低金利時代となっています。「だからといって投資するのはちょっと難しそう」と感じている方は、外貨預金を検討してはいかがでしょうか。外貨預金は金融機関に円ではなく外国通貨で預け入れる形式です。その一方で、外貨預金ならではのリスクも。どんなメリットやリスクがあるのか、詳しく解説していきます。

  1. 「外貨預金」とは?
  2. 外貨預金のメリット
  3. リスクや注意点について確認しよう
  4. 外貨預金にはネット銀行がおすすめ
  5. 余裕資金から始めてみては?

「外貨預金」とは?

「外貨預金」とは?

通常、金融機関に預金をするときには日本円をそのまま預け入れて、日本円で払い戻してもらいます。外貨預金とは、資金を預け入れるとき、日本円以外の外国通貨に交換したうえで預金をし、引き出すときには外国通貨から日本円に交換して払い戻される預金のことです。

外国通貨と日本円の交換は、そのときの為替レートに応じて行われます。テレビのニュースなどで、「1ドル〇〇円」と言うのを聞いたことがある人も多いでしょう。その金額によって計算されたものが預金額や払い戻す額となるのです。

外貨預金のメリット

外貨預金のメリット

円預金にはない外貨預金の特徴を紹介します。

為替差益が期待できる

為替差益とは、為替レートで利益を得ることです。例えば1ドル100円のときに100万円外貨預金したとすると、1万ドル預金できます。これが払い戻すときに1ドル110円となっていたら、1万ドルが110万円になって戻ってくる計算になります。実際には手数料がかかるので10万円の儲けというわけではありませんが、普通の円預金で100万円が110万円になることは少ないので、外資預金はとても魅力的に聞こえるでしょう。

円預金と比べて好金利

2024年10月現在、日本のメガバンクの普通預金金利は年0.10 %(税引前)です。1年間に100万円預けた場合の利息は、1,000円となります。さらに税金がかかるので、実際にもらえる利息は790円程度です。定期預金でも年0.125%(税引前)で、100万円預けても利息は996円程度です。

 

外貨預金は円預金と比べて金利が高いのが特徴です。金利は通貨によって異なりますが、外貨普通預金金利で高いものでは年9%(税引前)という通貨も。為替レートの変動を考慮しなければ、100万円預けて1年で7,170万円の利息がつくことになります。


※通貨によっては円預金よりも金利が低い場合があります。

キャンペーンが行われることも

金融機関ではしばしば外貨預金を対象にしたキャンペーンが行われます。金利が上乗せされるキャンペーンではより多くの利息を手に入れることも可能です。預入時の手数料が0円になるキャンペーンもあるので、チェックしてみると良いでしょう。




リスクや注意点について確認しよう

リスクや注意点について確認しよう

外貨預金には円預金にはないメリットがある一方で、リスクや注意点もあります。しっかり理解しておきましょう。

元本を割ることがある

外貨預金では元本を割ることがあります。先ほど説明したとおり、為替レートが円安に動けば得をするのですが、為替レートが円高になると損をしてしまうことに。


例えば1ドル100円から90円に動いたとしましょう。もともと100万円だったものが、90万円になってしまいます。高い利息でプラスになる可能性もありますが、為替レートの変動によっては大きな損害を被ってしまうリスクも秘めているのです。

手数料がかかる

外貨預金は預け入れと払い戻しのときに手数料がかかります。これは「為替手数料」や「為替コスト」と呼ばれるもの。金融機関や通貨の種類によって手数料は異なります。

 

楽天銀行を例に挙げると、預け入れと払い戻しのときに米ドルは1ドルあたり25銭の手数料が発生します。

ペイオフの対象外

通常の普通預金や定期預金の場合、金融機関が破綻しても1預金者あたり1,000万円まで保護されます。しかし、外貨預金はペイオフの対象外なので、万が一のときでも保護されません。

確定申告が必要になることも

円預金でも外貨預金でも利息に税金がかかるのは同じです。外貨預金の場合、為替レートで出た利益は雑所得となり、一定額を超えると確定申告の対象となります。

外貨預金にはネット銀行がおすすめ

外貨預金にはネット銀行がおすすめ

外貨預金をするには実店舗のある金融機関より、ネット銀行のほうがおすすめです。

手数料が安い

1番の理由として挙げられるのは、手数料が安いこと。楽天銀行の為替手数料は1ドルあたり25銭ですが、多くのメガバンクでは1円を超えています。金利もメガバンクと比べてネット銀行のほうが高いところが多く、同じ通貨でも高い利益が見込まれます。

24時間いつでも取引できる

窓口がないため書類の提出などはなく、インターネットやスマホアプリから24時間 (※) 取引ができます。為替が変動するタイミングなどを確認しながら取引できるので、便利でしょう。


※システムメンテナンス時を除く

余裕資金から始めてみては?

余裕資金から始めてみては?

以上、外貨預金の基礎知識を説明しました。為替差益や高金利など魅力のある外貨預金ですが、全財産を外貨預金につぎ込むのはおすすめできません。特に、すべて同じ通貨で預金すると、その通貨が暴落したとき大変なことになるため注意が必要です。さらに、預入時や引き落とし 時に手数料がかかること、ペイオフの対象外であること、確定申告の対象となるなど注意しましょう。 どの通貨であっても、まずは少額から始めると良いでしょう。外貨預金を増やすときには別の通貨を選ぶこと。時間をずらすことで、為替リスクを抑えることにもつながります。

外貨通貨を始めるとその国の情勢にも興味を持つようになり、新しい楽しみが増えるかもしれません。楽天銀行では外貨定期預金の場合、円からの預入時に金利がアップします。初心者の方なら、短期間から始めるのも良いでしょう。さらに、楽天銀行なら預け入れに楽天ポイントを1ポイント=1相当円と換算して、50ポイント(50円)から利用できます。お買い物で貯まったポイントを預金に回せるのもお得です。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

※この記事は2024年3月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • 「外貨預金」とは?

    資金を預け入れる際、日本円以外の外国通貨に交換したうえで預金することです。引き出すときには、外国通貨から日本円に交換して払い戻されます。

  • 外貨預金でお金は増えますか?

    円安のときであれば、為替差益が期待できます。ただし、為替レートにより金額が変動するので減る場合もあります。

  • 外貨預金をするのになぜネット銀行が良いの?

    ネット銀行で外貨預金をする際にかかる手数料が、メガバンクに比べて比較的安いです。また、ネット銀行であれば24時間いつでも取引ができるので便利です。




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宮島ムー
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)/宅地建物取引士
宮島ムー

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

関西に住む子育て中の主婦です。 お金や不動産に興味があり、日商簿記1級・FP2級・宅建などの資格を独学で取得しました。 記事ではなるべく専門用語を使わず、わかりやすく説明するよう心がけています。

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