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500ウォン硬貨偽造事件から進化した500円玉ほか、日本のコインあるある
おなじみの硬貨といえば5円玉や10円玉。これらのデザインをチェックしてみました。大量偽造事件で素材を変えた500円玉の歴史も見てみましょう。いまさら聞けないお金のキーワードなど、知るほど助かる情報が続々登場!女性のお金に関する疑問は楽天へ!
世界でも少数派?穴あき硬貨の5円玉ストーリー
世界のコインをざっくり見まわしてみると、丸いシンプルな形が多いようです。その中で異色なのが、日本の5円玉や50円玉のような穴あき硬貨です。外国では、あまり見かけませんが、デンマーククローネやノルウェークローネ、エジプトのピアストルなどに穴あき硬貨があるようです。
5円玉は、正式名称を「五円黄銅貨」といい、銅と亜鉛の合金である黄銅でできています。1949年に現在と同じデザインになりました。表に稲穂と歯車、水(横線で表しています)を配置し、裏には「日本国」と製造年、ふた葉が。
デザインの意味が気になりますよね。表は当時の日本の主な産業である稲作(農業)、歯車で工業を、水で水産業を表しています。裏のふた葉は、第2次世界大戦が終わり、新たな民主国家になった日本を象徴していると言われています(独立行政法人 造幣局ホームページより)が、ちょっとかわいらしいデザインです。
また穴があいているのは、材料費節約のためもあったようです。
意外にファンシーな10円玉
10円玉の裏には、リボンが描かれているのを知っていますか。裏のデザインは数字の10と発行年と常盤木(常緑広葉樹のこと)で、左右に広がる常盤木を中央で結んでいるのがそのリボン。なんともファンシーです。
10円玉の表のデザインは、京都府宇治市にある世界文化遺産に登録されている平等院鳳凰堂です。こちらは1053年に関白藤原頼通が建立した阿弥陀堂で、極楽浄土の様子を目に見える形で再現しようとデザインしたと伝えられています。
10年玉をよくよく見てみると建物の屋根の鳳凰像まできちんと表現されているのが発見できます。けし粒ほどの小ささですが、気になる方はぜひ虫眼鏡で!
偽造事件を乗り越えた、ハイテク500円玉
1982年に500円紙幣に代わって登場した500円玉。2000年にデザインと材質を変更しました。というのも、1982年に韓国で発行された500ウォン硬貨を加工して「偽500円玉」として自動販売機で使用する事件が続出したためです。
二つの硬貨は、材質と大きさが同じで、500ウォンが7.7グラム重いだけという類似性があり、500ウォンを削るなどして軽くすると、自販機が500円玉と誤認しやすいという事情があったようです。当時の500ウォンは、日本円に換算すると約50円。「自販機に変造500ウォンを入れ、返却レバーで500円玉を取り出す」などの犯行が横行し、社会問題になりました。
そうして2000年に登場した新500円玉は、材質をニッケル黄銅に変更し、外側に世界でも珍しい斜め切り込みを181本入れるなどの大改造の結果、偽造されにくい硬貨になったということです。
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