トランプ米大統領の発言に、世界が慣れてきた?!マーケットは大人の対応中

トランプ大統領が、北朝鮮の金委員長のことを「ちびのロケットマン」と呼び、「あちこちにミサイルを発射する男」とこきおろしてから、ほぼ1カ月。(記事執筆時:2017/10/17)米朝軍事衝突を心配したマーケットがその間に暴落・・・かと思いきや、まったく反対の成り行きになりました。米国の株価は、史上最高値を更新中。日経平均は約21年ぶりの高値を付けています。
トランプ大統領が、「米国史上最大」と自慢する減税プランを提案したことが、株価上昇の理由ともいわれています。しかし実際には、トランプ政権の経済改革案は、その1丁目1番地のヘルスケア改革法案から頓挫状態。減税プランにしても、すんなり実現すると信じている投資家はほとんどいないでしょう。
つまり、トランプ大統領の発言や政策と関係なく、米国の株価は上がり、失業率は下がっているわけです。むしろ、「お願いだから、何も喋らないでくれ。そのほうが政治も経済も上手くいくから。」それがマーケットの本音ではないでしょうか。
ところで、「ロケットマン」といえば、英国のロック歌手エルトン・ジョンが大ヒットさせた名曲。トランプ大統領も若い頃よく聴いていて、つい口から出てきたのかもしれませんが、ファンは「大好きな曲がこんな風に使われるなんて」と、嘆いていることでしょう。(解説:楽天証券FXディーリング部 荒地 潤)

もっと! もっと!ドナルド・トランプ氏名言&迷言集
“ (北朝鮮が)米領グアムや米国の領土、同盟国に対して何かすれば、本当に後悔することになる。すぐに後悔することになる ” |
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“ 全ての選択肢がテーブルの上にある ” |
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“ 北には、対話より圧力をかけることが必要 ” |
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“ 車寄せで握手するつもりだったが、 |
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“ 彼(安倍首相)が私のパートナーかどうかを見極めたい” |
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“ Make America great again! 偉大なアメリカを復活させる” |
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“ 金持ちだけど、恋人がいない奴らを何人も知ってる。理由は金があってもちっとも魅力がないからだ。女性は魅力的な男を求めてるんだ。吸引力の話だよ。それから、尊敬できる相手であることもだな” 2015.03.10 Twitterにて |
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“ 世の中に信じる者はいないと思え。 |
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ドナルド・トランプ氏の経歴・略歴
第45代アメリカ合衆国大統領。米国の不動産王であり、政治家。TVのリアリティー・ショーの人気ホストも務める。ペンシルベニア大学ウォートン校ファイナンス学科卒業後、父の会社で不動産管理と投資の実務を経験。その後、オフィスビル開発、カジノ、ホテルの運営などで財を成す。いく度の破産を経験しつつもその度再起した。
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